2023年6月から、全ての暗号資産取引所の送金ルールが変わったことにより、取引所間の送金で、送金できる取引所と出来ない取引所が出てきたり、送金先を間違えると資産が失われるリスクなど、色々と注意しなくてはいけない事が出てきました。
暗号資産を持っている方、暗号資産取引所を利用している方は、必ずトラベルルールについて知っておきましょう！
この記事では、トラベルルールとは何か、トラベルルールで気をつける点や、送金できる取引所、出来ない取引所などを解説していますので、最後まで読んで今後の対策に繋げてください。
そんなに難しくありませんが、とても重要な事なので知っておく必要が有ります。
面倒ですが、勉強していきましょう！
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トラベルルールとは
暗号資産取引所の送金に関する規制をトラベルルールと言います。
FATFと言う国際機関が有り、マネーロンダリング防止のためトラベルルールの強化を呼びかけたことにより、日本政府も暗号資産の不正防止のため2023年6月から一斉に施行されました。
トラベルルール強化の目的
暗号資産の特徴である匿名での送金や取引が悪用され、不正なお金（犯罪絡みのお金）の資金洗浄やテロ組織などに資金が流れるのを防止するのが主な目的で、今回のトラベルルールの強化が行われました。
トラベルルールで注意する点と受ける影響
トラベルルールの施行により、取引所から別の取引所に資金を送金する際に、送金元の取引所から送金先の取引所に送金者の情報を通知しないと送金できなくなります。その事により資金の流れが追跡できる様になり、不正を防止できると言う訳です。
今回のトラベルルール強化で一番問題になっているのが、この情報を通知するシステムです。
送金者の情報を通知するシステムは２種類有り、T.R.U.S.T（トラスト）とSYGNA（シグナ）と言う２つのシステムが有ります。
この通知システムは各取引所によって違い、同じシステムを使っている取引所どうしでないと資金の移動ができません。
例えばAの取引所から、Bの取引所に資産を移動しようとした場合、AとBの取引所の通知システムが違っていたら、資産の移動が出来ないことになります。
ここで注意しなくては行けない事は、誤ってシステムの違う取引所に送金してしまった場合資金が失われてしまう可能性が有ります。
同じ通知システムを使っている取引所へは、今まで通り資産の移動が出来ます。
あらかじめ、送金元と送金先の取引所が使っている通知システムがT.R.U.S.T（トラスト）なのかSYGNA（シグナ）なのか調べておく必要が有ります。
取引所の方で、送金ミスを防ぐため通知システムが違う取引所への送金の指定が、あらかじめ出来ないようになっている場合が多いようです。
今回のトラベルルールで1番やっかいなのが、この取引所間で送金出来るところと出来ないところがある点ですね。
通知システムが違う取引所には送金ができないのですが、送金する方法は有ります。では、どうやって通知システムが違う取引所に送金するのか解説していきます。
通知システムが異なる取引所への送金方法
資産を通知システムが違う取引所に送金する方法は、取引所と取引所の間にメタマスク等のプライベートウォレットを挟む事で送金が可能になります。
メタマスク等のプライベートウォレットと通知システムの違う取引所間で経由すれば資産の移動が可能になります。
ですが、１つデメリットが有ります。
送金の時にガス代がかかってしまいます。メタマスクへの送金の時と、メタマスクから送金する時の２回ガス代がかかるため、無闇に資産の移動を繰り返すと余分な出費が増えてしまいます。
資産を移動するだけで、どんどん資産が減っていくのは悔しいですよね！
でも大丈夫です！ガス代を減らす方法が有ります！
それも解説していきます。
送金手数料（ガス代）を減らす方法
送金手数料が無料の取引所が有りますので、そちらをうまく使えばメタマスクへの送金代を無くしガス代を節約することができます。(メタマスクからの送金はガス代がかかります）
送金手数料が無料の取引所を使えば、メタマスクへの送金だけでなく、同じ通知システムの取引所への資産の移動もガス代がかからないので、送金時のガス代の心配が減ります。
【おすすめ！送金手数料無料の暗号資産取引所】
GMOコインは、初心者にも使いやすく、送金手数料の他にも色々な手数料が無料でお得な取引所です。取り扱い暗号資産は２３銘柄と多く、ドージコイン、ソラナ、アスターなども扱っている取引所です。
BITPOITは、初心者から上級者方まで、とても使いやすい取引所で、暗号資産の入出金、日本円の出金など他にも色々な手数料が無料です。取り扱い銘柄は18銘柄と少なめですが、シバイヌコインやゼノなどの銘柄を扱っていますので要チェックな取引所です。
トラベルルールの環境をうまく乗り切るには、送金手数料が無料の取引所の口座を持っておく事をおすすめします。
トラベルルールのまとめ
トラベルルールの実行により、資産の移動が面倒になってしまいましたが、犯罪防止等に必要な事だと思いますので、慣れていくしか有りませんね。
・トラベルルールとは、犯罪やテロなどを防止するために作られたルールです。
・通知システムの違う取引所間での暗号資産の移動が出来ない。
・通知システムの違う取引所間でも、メタマスク等のプライベートウォレットを経由すれば資産の移動が可能です。
・送金手数料が無料の取引所口座を持つ事をおすすめします。
トラベルルールは、まだ施行されたばかりですので、今後色々変更になるところが出てくるかもしれません。注意して情報を得るようにしましょう。
【BTC・ETHの長期保有を考えている方におすすめ】
暗号資産の移動を行わず取引所の口座やメタマスク等でBTCやETHをガチホしている方に、おすすめのサービスを紹介します。
取引所やメタマスクで資産を保有しているだけでは、資産の価値は相場で上下しますが、資産の量は増えません。
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